胃や大腸の粘膜にできる盛り上がりをポリープと呼びます。
特に大腸ポリープは1㎝以上になるとがん化する可能性が急激に上昇しますが、小さいうちに切除することで、大腸がんを予防できます。ポリープに気づかず放置すると、知らない間に増大し、がん化することもありますので、まずは検査をすることが非常に重要です。
一般的な胃ポリープとして過形成性ポリープと胃底腺ポリープがあり、特殊なものとして胃腺腫などがあります。
過形成性ポリープや胃底腺ポリープの多くは治療の必要がなく、通常経過観察をします。
胃腺腫の多くは良性ですが、一部の病変では癌を含んでいたり、経過のなかで癌化をきたすものがあるため、医師の判断で切除治療が行われます。
大腸ポリープとは、大腸の粘膜から内側の管腔に飛び出したイボのようなもの全てを指します。
大きく分けて「腫瘍性」と「それ以外」のものがあります。
「それ以外」の代表的なものには「炎症性」や「過形成性」のポリープがあり、基本的に治療の必要はありません。一方、「腫瘍性」のポリープは良性と悪性に分けられ、悪性は「がん」であり、良性は腺腫(せんしゅ)と呼ばれます。
当院では、内視鏡を用いたスネアでの切除「ポリペクトミー」と、病変と筋層の間の粘膜下層へ生理食塩水などを注入し持ち上げて、人工的に隆起を形成し切除する手技「EMR」によるポリープ切除を行っています。
「ポリペクトミー」は小さなポリープに適しており、「EMR」はやや大きなポリープや平坦な病変に対して効果的です。
これらの方法により、安全かつ確実にポリープの切除を行っています。
合併症を予防するためにも術後の過ごし方が重要です。
帰宅後は安静にし、消化に良い食事(うどんやおかゆ)を摂取してください。大きなポリープを切除した場合は食事を控えます。
3日間は消化しにくいものを避け、徐々に通常の食事に戻します。
術後3日間は飲酒、力仕事、激しい運動、旅行や県外への移動、サウナや長時間の入浴(シャワーは可)を禁止します。
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